第二種電気工事士試験を受験した話

電気工事士を知る

後輩との雑談で、第二種電気工事士なるものがあるということを知りました。

家のコンセントを増やしたり、スイッチを交換したりするには、この資格が必要だという ことを知りました。スイッチの交換程度なら自分でできそうだし、交換してもらうために わざわざ業者に頼むと数千円かかってしまうのもアホらしいので、自分でできるようにな ろうと考えました。

勉強戦略

まず、情報収集から始めました。試験は、筆記試験と技能試験があり、両方に合格する必 要があるということを知りました。また筆記試験と技能試験の間には一ヶ月程度の時間あ り、この間に実技の勉強をすれば十分合格できるということをインターネットの情報から 判断しました。なので、まず筆記試験の勉強に集中し、合格すれば技能試験の勉強をする ということにしました。

筆記試験対策には、 『ぜんぶ絵で見て覚える第 2 種電気工事士筆記試験すい~っと合格』 という本を用いました。いくつかのインターネット記事や Amazon のレビューから判断し て、この本を使って勉強することに決めました。

自己採点で筆記試験が合格しているとわかるとすぐに、技能試験の勉強を始めました。手 始めとして、工具と練習用部材の購入をしました。技能試験では、自分で工具を持参する 必要があるため、持っていない人は工具を購入する必要があります。売切れると練習すら できないので、すぐに購入しました。練習用部材についてですが、Amazon レビューに 1 回セットで十分と書かれていたので、 1 回セットを購入しました。実際に練習してみた 感想ですが、確かに 1 回セットで十分です。

勉強方法

筆記試験

テキストをパラパラと見て、自分の興味があるページから勉強していきました。 私の勉強法は、以下の通りです。

  1. テキストをパラパラとめくって、目についたページを開く
  2. 1 ページ分読み、重要そうな部分をノートにまとめる
  3. ページ下部にある "解いて覚えろ" を解く

これを繰り返すと、試験範囲全体をざっくり理解することができます。試験では 60% 以 上正解すれば合格となるため、テキスト全体を一言一句暗記しなくても大丈夫です。

技能試験

技能試験は、ひたすら候補問題を解くことで勉強しました。

自分自身工業高校に行っていたわけでは無いので、電気の知識や工具の扱いかたなど全く 知りませんでした。そこで、まず、ホーザンの YouTube 動画を見ながら作品を完成でき るようにしました。

第二種電気工事士候補問題 No.1 解説ノーカット版 2021 年度

動画を見ながら作成すると、3 時間 → 2 時間 → 1 時間 → 40 分 と 4 問解くこ ろには動画のお姉さんと同じぐらいの時間で施工できるようになります。

動画を見ながら施工できるようになれば、次は動画を見ずに施工できるようにするだけで す。「練習なので、間違えても OK」ぐらいの感覚で、積極的にケーブルを切っていくと 作業スピードがかなり早くなります。このときミスをしたとしても投げ出さず、欠陥にな らないようにリカバリーする練習をします。電気技術者センターが公開している、欠陥 (不合格)となる基準を確認すると、かなり条件がゆるいことがわかると思います。例えば、 寸法について以下の条件があります。

寸法(器具にあっては中心からの寸法)が,配線図に示された寸法の 50%以下のもの

これは、ケーブルの施工条件が 150 mm のとき 75 mm より長ければ OK ということを表 しています。さらに、配られるケーブルは問題なく作成したときと比べて、100 mm ぐら い余分にもらえるので、よっぽど大きなミスをしない限りリカバリーできます。

このように、欠陥の基準を知っておくことによって、リカバリー方法を考えることができ ます。

電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準

免状交付申請

免状交付申請には、以下の書類等が必要です。

  • 合格通知ハガキ
  • 住民票
  • 写真 2 枚
  • 収入証紙
  • 免状返信用封筒

費用

電気工事士を取得するために、かかった費用は以下の通りです。

品目 金額
受験料 9,593 円
テキスト すいーっと合格 2,090 円
基本工具 DK-28 11,372 円
練習用部材 DK-51 17,352 円
免許交付申請費(収入証紙) 5,300 円
住民票 300 円

合計で 46,007 円でした。試験会場までの交通費なども含めると、大体 5 万円ぐらいかか っていると思います。

感想

当初の目的の一つである、「交換してもらうためにわざわざ業者に頼むと数千円かかって しまうのもアホらしい」に限った話をすると、数千円節約するために 5 万円払うという 本末転倒な結果になってしまいました。しかし、普通に生活していると知ることがなかっ たであろう、壁の中にあるケーブルの話などを知ることができてとても楽しかったです。 また自分のような、"工作が好き" という人にとっては、作業できる幅がかなり増えるの で資格を取る価値はあると思います。

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