私は、2022 年からヤフー株式会社に就職することを決めました。就職先を選ぶ上で、私 の人生を振り返ったことや考えた記録です。
過去の振り返り
小学校
私は、公立の小学校に通っていました。この学校は、障害のある同級生も一緒に勉強する という学校でした。このときは、障害というものに対して特に関心もなくただぼんやりと 、そんな人もいるのかと思うのみでした。
中学校
中学校ではキリスト教に出会いました。進学した学校はキリスト教系の学校で、毎日礼拝 の時間があり、聖書の言葉を知ったり、先生からお話を聞いたりしていました。そこで、 自分のためではなく、他者のために行動するという考え方があるということを知りました 。
当時私は、キリスト教の考え方を素直に受け入れてはいませんでした。私の家では宗教に ついて話したことがなく、特に知識がないためか、宗教というものを「洗脳である」と自 分は決めつけていました。今振り返ると、反発することこそがかっこいいと考えていたの だと思います。そのようなことができるわけがないとも考えていました。
素直に受け入れられなかったのですが、友人が参加するし面白そうだからというだけの理 由で、ボランティア活動にもタイミングさえあえば参加していました。あしなが学生募金 に参加したことを今でも覚えています。
高校
高校では、計算機やプログラミングというものに出会いました。私は、数理科学部 というクラブに所属して、計算機を用いて数学研究を行っていまし た。このとき、mathematica というソフトウ ェアを顧問であり、数学研究者である宮寺先生から紹介して頂きました。数理科学部では mathematica を用いて数学研究をすることが主な活動でした。
高校 3 年生のとき全国中学高校ウェブサイトコンテストに応募し、ウェブ技術に興味を 持ちました。このときの私は、初めてウェブ技術に触れました。どの端末でも同じコンテ ンツを確認できることに感動し、毎日ウェブサイトの作り方や関連する技術について調べ ていました。チョコレートゲーム
計算機を用いて新しい発見をする[誰も知らないことを知る]ことに関心を持ちました。高 校生で数学研究というとよく、数学オリンピックのような、難しい問題を解くということ をイメージされがちですが、数理科学部は違っていて、数学系の学会でも研究発表を行う という本格的なものでした。この話をするとよく、「数理科学部に所属している人は特別 な人だから私達にはできない」とよく言われました。しかし、私を含むクラブメンバーは 決してそのように考えていませんでした。問題の見つけ方や、簡単な計算機の使い方さえ わかれば、そこから数学研究を高校生でも始めることができると考えていました。
大学
大学 1 年生
インターンシップ応募
大学に入り、プログラミングや計算機について深く知ることができると考えていた私は落 胆しました。なぜなら、大学 1 年生の授業は主に、基礎的な数学と word や excel など の非常に簡単な計算機の使い方から始まったからです。毎日自分が興味の無い数学の話を 聞くのは退屈でした。数学を知ったところで、情報科学とは全く関係ないと考えていたた めです。
そこで私は、インターンシップへ応募することにしました。学年不問かつ、有名な日系メ ーカーにいくつか応募しました。結果は、全て書類選考で落ちました。
インタラクティブプロジェクションマッピング
インターンシップへ応募すると同時期に、知り合いの先生のもとを訪ねました。高校生の ころ、「理工学入門」という授業で、大学の先生が週替りで講義をするという時間があり ました。そのとき、数理最適化について説明してくださった先生がいました。その先生の 研究室は、「情報科学のおもちゃ箱」と呼ばれており、情報科学分野において、楽しいこ とをなんでもやるという先生でした。
大学入学後、授業を退屈に感じていた私は その先生のもとを訪ね、何か面白いことは無 いかと聞きました。その結果、プロジェクションマッピングをクリスマスに実施している ことを知りました。私はその場で参加したいと先生に答えました。
コンテンツ制作
このプロジェクトは、大学 3 年生 2 人 と 1 年生 2 人 (自分を含む) でプロジェクシ ョンマッピングのインタラクティブパートを作成するというものでした。しかし、主に作 成したのは私のみで、他の先輩方は私の作ったコンテンツに対してコメントするのみでし た。
今振り返ると、自分は傲慢だったと思います。先輩方が頼りなく、ほとんどの部分を私が プログラミングすることになりました。他人のできないことばかり気になり、自分ができ ることは、先輩もできて当然である。なぜ、できないのかわからないと考えていました。 そのことを直接口にすることはありませんでしたが、無意識に態度として現れていたと思 います。
デザインへの興味
コンテンツを制作していく上で、どのようなコンテンツがユーザにとって楽しいか、どの ように見せることで理解しやすいかということを考えるようになりました。ウェブサイト をどのようにつくると見栄えがよくなるのかを日々インターネットや本で調べていました 。
大学 2 年生
モイ株式会社でのインターン
このとき、自分の無力さを痛感しました。私はチーム開発の経験や Git を用いて開発を したことすらなく、インターン参加者の中で最もスキルが低かったです。そんな私に対し てもチームメンバーやメンターの社員さんたちが優しく教えてくれたことが印象に残って います。
アルバイトにおけるチーム開発
傲慢な自分自身への戒めとして、インターンで知ったことや学んだことをより多くの人に 共有することにしました。共有先の一つとして、アルバイト先が挙げられます。私は、浜 学園映像配信事業部 (現メディアオーパスプラス) という会社で社内向けアプリケーショ ンの開発を行っていました。この会社の開発では Git が導入されていなかったので Git の導入をおこなったり、仕様についてのコミュニケーションがうまくいっていないと課題 に感じたので、ドキュメントを整備したりしました。
Yahoo Japan でのインターン
インターン中に社員さんから、『イシューからはじめよ』という本を紹介して頂きました 。この本には、「一次情報を死守せよ」という言葉が書かれていました。自分で物事 を考えるとき、他人の意見で考えるのではなく、自分で見た、体験したことを中心として 考えると「イシュー」が明確になると知りました。
大学 3 年生
プログラミング講師
私は、初心者に教えることを通じて、他人に教えることの難しさを実感しました。自分が 通っていた高校で、長期休みのときにプログラミング講習会が行われました。他人に教え るとき、自分が十分に理解をしていなければ、わかりやすい説明をすることができないと いうことを感じました。また、相手が何に困っているのか、どのようなことをして欲しい かということを深く考えるようになりました。
VOYAGE GROUP でのインターン
私はこのインターンを通して、アイデアの出し方や課題解決方法など広い知識を得ました 。社員さんに『TEAM GEEK』という本を紹介して頂きました。この本の中で、「コンフ ォートゾーンの外側に自分の身を置く」という言葉が出てきます。自分の得意なことば かりやっているのではなく、自分が得意でないこともするべきであるという自分への戒め として日々この言葉を思い出すように心がけています。
ソフトバンクテクノロジー (現 SB テクノロジー) でのインターン
ウォーターフォールによる開発を行いました。このような開発手法を体感したことがなか ったため、知るきっかけとなってよかったです。
大学 4 年生
研究室での生活
研究室では研究のために必要な知識のみならず、日本語の書き方や問題解決方法について も学びました。自分は日本語が書けているようで書けていない、厳密に読み取るとおかし い日本語を使っていることを自覚しました。
先生から教えてもらった Tips を以下のウェブサイトにまとめています。 Network Architecture Laboratory
立命館大学 iPhone アプリ講座
このとき初めて、給料を貰い授業を行う経験をしました。労働の対価として、給料をもら う訳であるので、その給料に見合うだけの授業ができているか日々考えて授業をしていま した。その結果、受講者の満足度が高く、各自が自分の力で開発ができるようなレベルに まで到達することができました。
大学院 1 年生
研究室での生活
後輩ができ、私がどのように振る舞うことで研究室として、よい方向に進むのか考える日 々が続きました。
ブートキャンプ
私の研究室では、ブートキャンプと呼ばれる合宿があります。この合宿では、普段の研究 室では学べない、自己肯定感の持ち方や学習するための手法、心理学などについて研究室 のメンバー全員が発表します。そこで私は『人生の意味の心理学』 という本と出会いま した。この本において、「人生の意味は、全体への貢献である」と記されています。私は この文に共感し、自分の人生の意味を「全体への貢献(他者貢献)」としようと決めました 。
アクセシビリティへの興味
東京都のコロナウイルスに関するウェブサイトを知ったことがきっかけで、アクセシビリ ティに興味を持つようになりました。
tokyo-metropolitan-gov / covid19
興味を持ち調べていくと、いくつかの企業がアクセシビリティについての情報共有をして いることを知りました。
- freee アクセシビリティー・ガイドライン
- Ameba Accessibility Guidelines
- Cybozu Accessibility
- Yahoo Japan ウェブアクセシビリティ方針
世の中には、障害がある人がいます。このような人たちにとっても、日本は住みやすい場 所であるべきだと私は考えました。
DeNA でのインターン
VOYAGE GROUP でのインターンを共にした人たちが、DeNA という会社へ就職したという ことを知りました。そこで、一度 DeNA という会社を知ってみようと考えインターンに 応募しました。
就職先の選定
情報収集
学部 3 年生の頃から、就活でお金がもらえるという理由で サポーターズ へ登録していました。また、大学院 1 年生のとき、 友人から LabBase を紹介され登録しました。○○ ナビ系は、登録 しませんでした。
その他、Twitter で人事の人や採用アカウント、同年代の就職活動している人などをフォ ローし情報収集を行いました。
自己分析
kocchi さん と自分について考える
就職先を選ぶ上で考えていること
どのような会社に就職したいかという問いに対しての私の考えは、
- 尊敬できる仲間と働きたい。
- 経験がないことでもチャレンジし始めたい。
です。
尊敬できる人とは?
じゃあ、尊敬できる人とは誰?
私の考える「尊敬できる人」は、
- 他人の意見を聞く人
- 常にチャレンジしている人
- スキル、知識がある人
です。
この「尊敬できる人」は過去に、自分がそのような人と接した経験に基づいています。
私は高校生のころ、数理科学部というクラブに所属していた。数理科学部では、計算機 を用いて数学研究を行うのだが、私は数学、コンピュータの操作能力においてクラブの 他のメンバーより劣っていた。しかし、クラブメンバーはそんなことを気に留めるでも なく、対等に議論しクラブとしてより良い研究 / 開発ができるように協力していた。
moi 株式会社でのインターンにおいて、チーム開発を行った。当時私は大学 2 年生で、 チーム開発の経験がなかった。それに加えて、「git コマンドを一度も使ったことが無い 」や、「Web API を利用したことがない」など、技術面においても他の参加者よりかなり 劣っていた。困っている私に対して、社員さん / チームメンバー は嫌な顔ひとつせず解 決方法や、アドバイスを教えてくれた。
私の大学の研究室のボスは、常に新しいことに挑戦し続けている。数年前まで Pearl で 行っていた授業を python に変更したり、自分の基盤を設計、3D プリンタを購入し、 自作の音楽再生端末を作ったりしていた。その考え方が、研究室のプリンシプルである 、"1. 情報通信技術の最先端に位置し、開拓者になる" や "3. 先人に学び、不断の改 善でそれを超える" に繋がっていると考えられる。
私が尊敬できる人の例として、
- 村井純さん
- 結城浩さん
- 大崎先生(研究室のボス)
- 高校のときのクラブのメンバー
が挙げられます。
3 本の軸
就職先を決める上で軸となるものを整理します。その結果、以下の 3 つのことばが軸にな るという結論に至りました。
- 思いやり、尊敬
- 常に新しい何かをし続けられるか
- お互いが高めうようにあり続けられるか
1. 思いやり、尊敬
私は、中学、高校、大学、大学院とキリスト教系の学校に通っていました。十数年間いる と、少なからず考え方に影響されるものです。
聖書には、隣人愛という言葉があります。
イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 これが最も重要な第一の掟である。 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』 律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」 マタイによる福音書/ 22 章 37-40 節
私は、『隣人を自分のように愛しなさい。』という言葉が好きです。私も隣人愛を持つこ とができる人になりたいと考えています。
また、大学院で研究室の先生に「アドラー心理学」という心理学について教えてもらいま した。
「人生の意味は全体への貢献である」 アルフレッド・アドラー、岸見一郎(訳)『人生の意味の心理学 上』 (星雲社, 2010) より
人間は、他者との関係にのみ意味をもつことができるというアドラーの考え方は非常に興 味深いものでした。他者との関係があるからこそ、行動は意味を持つことができるという 考え方に私は共感しました。
2. 常に新しい何かをし続けられるか
VOYAGE GROUP でインターンしたとき、「コンフォートゾーンの外側に自分の身を置く」 という言葉を教えて頂きました。自分の得意なことばかりしていると、いつまで経っても 成長できません。また、私の学校のスクールモットーである「Mastery for Service」と あり、「Mastery」することの重要性が現れていると考えられます。
3. お互いが高めうようにあり続けられるか
面談をしていただいた kocchi さんは、「人は組織で成長する」とおっしゃられていまし た。私はこの考え方に共感しました。また、『情熱プログラマー』 には、「君の周りに いる人たちが君自身のパフォーマンスに影響する。仲間は慎重に選べ」とあります。実際 そのとおりだと感じていて、自分のまわりに情熱がある人が多いと、自分も頑張ろうとい う気になれる機会が多々ありました。
先生に相談する
先生に進路について相談しました。
進路の決め方
まず、「どのような選択をしても幸せになる。その形が違うだけ」とのコメントを頂きま した。その上で、「自分のプリンシプルに従って行動するといい」と指導されました。
研究室のプリンシプル
- 情報通信技術の最先端に位置し、開拓者になる
- 研究室のメンバがわれわれの強さの源である
- 先人に学び、不断の改善でそれを超える
先生は、これらのプリンシプルに則り考え行動していると教えて頂きました。
大学院後期課程について
後期課程に進学して、博士号をとれるかはわからないという話をして頂きました。それは 、私自信も知っていることであったため、さほど驚きではありませんでした。 「大学教員になったら成功で、大学教員にならなかったら失敗という訳でもありません。 」という言葉も頂きました。
その他
先生から頂いたアドバイスです。
- 大学院生のための進路に関する FAQ
** もっと真剣に自分の進路を考えたほうが良いですか?
真剣に考えることは大切ですが、 それと同時に、どれだけ考えても仕方のないとことでもあります。 考えるべきは自分の「進路」ではなく、 「今何をなすべきか」だと思います。 過去の先人たちの何がすばらしかったかを分析すれば、 「情熱を持っていたこと」、 「困難を前に諦めなかったこと」、 「自分を犠牲にして他者に貢献したこと」等であって、 「計算高く、ソロバンを弾いて若い頃に自分の進路を考えたこと」ではないでしょう。 今日すべきことも、明日すべきことも、 十年後にすべきことも同じです。 大切なのは情熱・愛情・努力であって、 打算的な損得勘定ではありません。
** 進路を決める上で何を重視すればいいですか?
あなた自身のプリンシプル (理念) やミッションステートメントです。 何のために生きるのか、 人生において何を成し遂げたいのかに基いて (進路に限らず) 日々の行動を 決めることです。 就職支援サイトの口コミ、 先輩たちの評判、福利厚生の充実度、 生活の安定度のような目先のものに惑わされないようにしてください。
** 自分の進路についていろいろ思い悩んでも意味がないということですか?
Yes であり No でもあります。 特に若い頃に、生きるとは何か、 人生とは何か、友情とは何か、 信頼とは何か、幸福とは何か、 などについて悶々と思い悩むことには価値があります。 思い悩む、という行為自体が自身を成長させます。 そういう意味で、進路について思い悩むことには意味があります。
一方、上記のような哲学的な問いには、 多くの場合答がありません。 どれだけ思い悩んでも、 ほとんどのケースでは回答を見い出すことができません。 誰かがどこかで悶々としていても世界は何も変わりませんし、 人生というものは、打算的に、 計算して、あれこれ思い描いても、 そもそもその通りにはなりません。 「神様が定めた運命を辿ってゆくもの」と考えたほうが実態に合っています。 そういう意味で、進路について思い悩むことには意味がありません。
「思い悩む」という行為そのものには価値がありますが、 「思い悩む」ことによるご利益を期待してもほぼ無意味です。
** 就職と進学どちらが良いですか?
質問が変ですね。 「就職 (自分の価値を提供して金銭を得る) 」と「進学 (学費を払って自身の能力を 高める) 」はまったく異なります。 「売る」のと「買う」のどちらが良いですか? というのも変な質問です (天秤にかけるような話ではありません)。 (自分の価値を提供して) 稼ぎたいなら就職ですし、 (自分の価値を高めるために) 学びたいなら進学です。
自分で考える
私のプリンシプルを改めて考えました。kocchi さんや研究室の先生との面談を通して、 以下が自分のプリンシプルにふさわしいと考えました。
- 自分が幸福に生きる。
- 共同体感覚を持ち、他者貢献する。
- Mastery for Service
- 思いやりを持って行動する。
- 他者への感謝の気持ちを忘れない。
私は、困っている人を助けることが私の幸福につながると考えています。ここでの困って いる人とは、障害がある人や、情報リテラシーが低い人、また身近な親や友人なども含ま れます。
近年、アクセシビリティという言葉が話題になっているように、少しずつ障がい者の存在が 意識されつつありますが、現在のウェブサービスの多くはまだ十分な段階にないと考えて います。そこで私は、アクセシビリティを意識したウェブフロントを作り障がい者も障害な く利用できるシステムを作りたいと考えています。
インターネット上には、ウソの情報や間違った情報が多く存在します。情報リテラシーが 低い人は、間違った情報を間違った情報だと見抜くことができません。そのような人たち でも安心してインターネットを利用できるようにしたいです。
応募企業選定
私は、以下のいずれかに当てはまる企業を応募しました。
- 一次情報を知っている会社
- インターンへ参加したことがある もしくは、社員さんとの面談などで話したことがある会社
- コミュニケーションを大切にしている会社
- アクセシビリティについて情報を提供している会社
その結果、以下の会社を応募しようと考えました。
応募しなかった企業、辞退した企業、落ちた企業などを除くと以下の企業に絞られました 。
DeNA
2 日間のインターンや面談を通して、会社についての多くの情報を知りました。私の印象 としては、論理的に考えることができる人が多いと感じました。また、働いている人の技 術力も非常に高く、入社すれば圧倒的な成長ができると思います。メンバーと働き方
モイ
ツイキャスを開発している会社です。私を技術的に大き く成長させてくれるきっかけをくれた会社であるため、貢献したいと考えました。インタ ーンを通して社内の雰囲気も自分にすごく合っていると感じていたため、応募しました。
Yahoo! Japan
Yahoo! Japan は、インターンへの参加や サポーターズ主催の 1 on 1 面談イベントへ参 加などで応募する企業の中では最もよく知っていました。また、今の自分の興味があるア クセシビリティについても積極的に取り組まれており、理想の職場であると考えました。
内定が出たあと
村上さんとの面談
私が考える「他者貢献」とは?
他者とは?
自分以外の、ほかの者
『広辞苑第五版』より
では、具体的にどのような人が自分が考える他者なのか。
- 障害がある人
- 情報リテラシーが低い人
- 親
- 友人
当然、上記の人 だけ ではないです。他者とは、自分以外の全ての人です。
貢献とは?
力を尽すこと。あずかって力あること。寄与。
『広辞苑第五版』より
具体的にどのようなことが貢献なのか。
- 障害がある人でも難なく情報を得ることができる。
- 情報リテラシーが低い人でも、正しい 情報を得ることができる。
- 困ったことがあれば解決する。もしくは、解決の手助けをする。
当然、上記だけが貢献でないです。
他者貢献 = UPDATE JAPAN ?
世界で一番、便利な国へ。
べん‐り【便利】
*都合のよいこと。うまく役立つこと。「これは—な道具だ」
日本を便利な国にすることが、他者貢献の一つの実現方法だと考えられます。
他者貢献 = Delight and Impact the Wrold ?
インターネットや AI を活用し、永久ベンチャーとして世の中にデライトを届ける。
delight
- a feeling of great pleasure synonym joy
- something that gives you great pleasure
「喜び」や「驚き」は、他者が存在してこそ実現すします。他者に「喜び」や「驚き」と いう形で貢献出来ていると考えられます。
理想と現実
私は、「隣人愛」 (他者貢献を含む) が大切だと考えています。
「他者 = 自分以外」だとすると、膨大な量の愛を与える必要がある。その愛はどこから 来るのか。
アドラー心理学でよく用いられる言葉として 「共同体感覚」 という言葉があります。誰か からの見返りを求める行為は、この共同体感覚を欠いています。
自分が行ったことから益を受けるのは自分だけである、と考え、関心は自分だけに向け られているのである。彼[女]らの成功の目標は単なる虚構の個人的な優越性であり、勝利 は自分自身に対してしか意味を持たない。
アルフレッド・アドラー、岸見一郎(訳)『人生の意味の心理学 上』 (星雲社, 2010) より
私は、誰からも(愛を含む)見返りを求めない生き方をしたいです。が、現実を考えるとど うしても限界があります。それは、肉体的な限界であったり、金銭的な限界であったり。 個人の感覚次第だと私は考えています。
自分で考える
誰もが幸福に生きられる社会になってほしいと考えました。また、学校の授業で 誰も置 き去りにしない という言葉があるということを知りました。私の考える他者とはまさに、「自分以外のこ と」であり、SDGs に掲げられている 「誰も置き去りにしない」という考え方に共感しま した。
結局のところ、私の考える他者貢献とは?
私が考える他者には、「障がい者」が含まれていると考えています。そこで「会社名 + 障がい者」で検索してみました。その結果、以下の記事を見つけました。
DeNA + 障がい者
障がい者が活躍できる機会を増やすことを目的にした子会社 『株式会社 DeNA ビジネスコミュニケーションズ』を設立
障がい者の社会活躍に対して手助けをしている取り組みは、非常に素晴らしいと感じまし た。
Yahoo + 障がい者
障がい者採用 を行っていることを知りました。
その中でも、この記事は印象的でした。
いろんな立場や背景が違う人であったとしても、フラットに働くことができるという点が 素晴らしいと感じました。このように同じ目線に立ち協力するという文化が、私の考える 他者貢献に近いと感じました。また、関連して以下の記事も読みました。
- 誰にでも開かれたヤフーでありたい。目の不自由な人がネットを快適に使うためのアクセシビリティ検証をレポート!
- アクセシビリティ対応したカラー設計でもっとメールを読みやすく! Yahoo!メールのリニューアル事例
- 「ウェブはすべての人が使えるべきもの」企業のアクセシビリティ対応とは
岡村 信悟さんとの面談
岡村さん個人の ミッション・ビジョンをお伺いしました。岡村さんのミッション・ビジ ョンは、「公共の地場をつくる」でした。G(Government) ができること と P (Public company) ができることは違っていて、P (Public company)が P(People) を支えることが これからの時代 重要となってくるとお伺いしました。
私はこの言葉を聞いて、「公共とは何(誰)か」と訪ねました。岡村さんの答えは、「その とき、場合によって変わる」でした。誰かを厳密に考えるという考え方もありますが、そ れより「手触り感のある」「実感のある」かを中心として考えているとのことでした。私 は、村上さんとの面談で悩んでいた、他者貢献を行う他者について、明確にしないという 考え方もあると知り、こちらの方が私の考え方に近いと感じました。
考えた結果
私は、2022 年からヤフー株式会社に就職することを決めました。今回の選択は、2021 年 の私のプリンシプルに従い決めました。今後変化するかもしれませんが今後とも Hagi をよろしくお願いいたします。